肘が腫れたり、赤くなったり、熱感を持つなどの炎症所見が出ないことが特徴です。痛い方の腕は少しでも動かすと痛むため全く動かさなくなります。症状が鎖骨骨折と類似するため、鎖骨骨折や肘関節周囲の骨折をしていないか確認する必要があります。

右の図の左側が正常で、右側の絵が肘内障の病態になります。

問診の際に肘関節以外の症状がないか確認をしてから整復をします。整復は一瞬で整復後は痛みが無くなり腕を曲げ伸ばしをすることができるようになることがほとんどです。肘を腕を動かすのが怖く30～1時間肘を動かさない場合もあります。通常運動ができる場合は経過観察となります。

幼児の間は再発することがあるため、手をつなぐ際は手のひらを下に向けず親指が上に向く握り方にすることで再発を防ぐことが出来ます。また6歳以上に成長すると骨や靭帯が成長し肘内障を起こさなくなります。