・腫脹(痛めた場所、またはその周囲が腫れる)

・発赤(色が赤くなる)

・熱感(左右で比べると熱を持つ)

・疼痛(痛みが生じる)

例としてはランニング中の捻挫、タックル動作での膝が太ももに当たってしまうや日常生活にて足をぶつけるなど一回の外力で発生することが多いです。

損傷を受けるとダメージを受けた組織から出血が見られます。この時損傷を受けた血管は収縮(血流を流しにくく)します。収縮することで血流が低下し損傷部位に血小板が集まり、出血している場所に血を止める血栓を作ります。 損傷を受けた組織、肥満細胞からヒスタミン、ブラジキニン、プロスタグランジンという 炎症物質(炎症を知らせる物質)が出ます。この炎症物質が血管の透過性(血管と血管周囲の組織間での水分や栄養分の移動)を増大させます。 これにより、好中球(白血球)が集まり損傷した周囲の菌をやっつけてくれます。 また、血小板は止血をすると同時にマクロファージを呼び好中球とともに細菌の退治をしてくれます。 この止血作用や細菌を退治する作用起きる期間を炎症期といいます。

止血と細菌退治が進むと損傷部位を修復過程に切り替わります。コラーゲンを作り出す細胞や毛細血管を再構築する細胞が働き始めます。新しくできた毛細血管は脆く出血しやすいが、血流は保たれるため、感染しにくい状況を作ります。 その後時間が経つとともに再構築された組織が強くなり元の状態へ戻っていきます。

増殖期のコラーゲン繊維は細く、毛細血管が脆い状態ですが、徐々に太いコラーゲンと毛細血管が増えることで血管網(網目状につながる)となります。この時期を成熟期といいます。 炎症期、増殖期、成熟期が順を追って進むことで治癒が正常に治っていきます

ケガを放置すると後遺症を残すことや、再度ケガを繰り返すこともあります。 反対側に負担がかかることもあるため、別のケガを起こす可能性もあります。

ケガをすると内出血が起こります。その出血を止めるために血小板という白血球の一種が働きます。しかし、お酒の中に含まれるアルコールは血流を良くする作用があるため、血管の止血させる血小板の働きを邪魔してしまいます また、お酒を飲むことで脱水を引き起こします。脱水を起こすとカルシウム(カルシウムは骨の生成や育成に大切な物質)の吸収を妨げになることや、余剰に排泄をさせる作用があります。

痛みが強い場合は無理をせず、競技を中止することや痛みの出ない姿勢で安静にすることが後遺症や大きなケガにつながるリスクを無くします。